Meadowlark 社製の反射型 SLM は独自開発の LCOS ( シリコンに液晶をコーティング ) 技術によるユニークな設計と、それと独立して常に新しいレートで直接アナログデータを届けるアナログドライブ技術により、リップルの無い安定性の高い位相変調が可能な2軸反射型 SLM です。スペクトルチューニングや回折光学素子等に紫外域から近赤外域まで対応します。
2022年5月に高速1kHzで高位相安定型 (1024x1024) SLMが登場し、その後ドライバーの性能が更に向上して、ウルトラハイスピード≤0.6ms (<2kHz) のモデルが新登場しました。高出力や高ピークパワーに対応でき、2D/3D ビームステアリングを始めとして、高速で高い回折効率が必要とされるアプリケーションに最適です。
そしてこの度、高出力レーザ対応の高速・高位相安定型 (1024x1024) SLM SLM-1024x1024-UHP(ultra–High Power)が新登場しました。
特長
●高平均出力レーザのパワーに対応出来る様に設計 CWレーザ≥ 1 kW at 1070 nm the SLM は最大1.4kWまでの電力で位相変調の全体>1波長範囲を保持
●動作温度を安定化させる為やレーザ誘起加熱の温度に対抗する為のアクティブサーモエレクトリック冷却(TEC)装置が付いている。
●SLM-UHP システムは、銅製の水冷ヒートシンクが付いており、外付けのチラーに接続しているのを瞬時に非接続にすることが可能
●サファイアのカバーガラスは、高い熱伝導率によりアクティブ領域に直接熱が伝わることを妨げる。SLMのハウジングはカバーガラスに熱的に接触し水冷ヒートシンクの中に放熱経路を提供する様に設計されている。
●高温でも対応出来る特別な液晶クリスタルを採用
●ダイエレクトリックミラーバックプレイン
●非反射コーティングカバーガラス
●780-850nm 又は 980-1150nm
●純粋なアナログ位相制御
●リアルタイムでSLMの温度が可能
●SLMの波長と出力を較正出来る較正キット
特長
標準波長 |
コーティングレンジ |
平均出力
|
液晶の応答時間 vs 動作温度 |
||
19 C |
44 C |
70 C |
1064 nm |
980 – 1150 nm |
≥ 1000 W (at 1070 nm) |
≤ 100 ms |
≤ 22 ms |
≤ 8.1 ms |
●波長範囲:488nm~1650nm
●解像度:1024x1024ピクセル
●ピクセルサイズ:17x17μm
●アレイサイズ:17.40x17.40 mm
●ゼロオーダー回折効率:75~87%
●ダイエレクトリックミラー(ARコート付き)回折効率:92~98%
●高光利用効率:97.2%
◆体積イメージング(ベッセルビーム)
◆ホログラム、位相差顕微鏡
◆ハイブリッド波面整形(STED顕微鏡・マルチフォトン顕微鏡)
◆HOT (Holographic Optical Tweezing) 、光操作、光ピンセット
◆パルス整形(CARS顕微鏡、レーザマーキング、レーザ加工、レーザ通信)