pulseCheck はフレキシブルで拡張性の高い万能型オートコリレータとして25年以上信頼され使用されてきた。光学セットの交換並びに3種類のディテクター(PD, PMT, TPA二光子吸収検出器)と測定モードにより、紫外から赤外まで広帯域に渡り高精度な計測が実現している。
2021.3にこれまでのpulseCheck の機能を強化し、最新のハイテクノロジーを駆使して高度に統合されたコントローラを装備し、クラス最高のパフォーマンスと最先端のデータ処理・評価機能を併せ持つ、新世代の極短パルス高精度計測機器 pulseCheck NXとしてリニューアルして新登場。ソフトウェア、エレクトロニクス、メカニクス、オプティクスを含む全てが最新技術で高度に統合されており、高パフォーマンスの計測が実現する飛躍的に進歩した製品。新世代の測定及びテストツールとして、短パルスレーザシステムの解析、監視、最適化が出来る様に貴重なソリューションを提供。
特長
★スキャンレンジ50 psモデルは前例のない時間分解能、50 アト秒を達成
★エレクトロニクスは本体内蔵となり、TCP/IPを介したSCPIリモート制御可能
★オプティクスセットの交換で広範囲の波長に対応
●PD測定波長 :200 – 3200nm or 3 – 5.2μm (MIR1)
●PMT測定波長 :200 – 2200nm
●TPA測定波長 :250 – 3200nm or 3 – 5.2μm (MIR1), 5 – 8μm (MIR2), 7 – 12μm (MIR3)
●測定パルス幅 :5fs – 15ps or 15fs – 40ps 又は 20fs - 500ps (pulseCheck SM2000)
●高精度・高ダイナミックレンジ・低ノイズ: 18bitにて高分解能アト秒のディレイと新しく開発されたsysytem-on-chipを基本とした設計により、レーテンシが少なく淀みない測定ができ、より高速に高精度な測定が可能
●統合された包括的なデータ分析: パルス幅計測・パルス品質の記録と共に、メタデータダッシュボードにより主となる計測のパラメータ軌跡が簡単に表示され、データ転送もわかる
●USB及びイーサネット接続を介してplug&play動作を提供: 自動テストやリモートコントロールが可能
●直感的なGUI、保護メガネ着用時の視認性も良好
●光の少ない環境下等での計測も可能: 強化された最新の低ノイズアンプが直接ディテクタヘッドに高度に統合されており、紫外域でも低パルスエネルギーにも対応可能でいつも迅速な計測が実現
●装置への組み込みが容易
●トリガ入力による低繰返し(>10Hz)レーザのパルス幅測定可能
●位相情報測定FROGオプション追加により詳細な分析が可能
主な仕様
モデル pulseCheck NX50 pulseCheck NX150 pulseCheck SM2000
パルス幅 5fs-15ps 15fs-40ps 20fs-500ps
計測波長 200nm-12μm 200nm-12μm 200nm-12μm
時間分解能 50 attoseconds 150 attoseconds 1 femtosecond
分解能 18bit 18bit 18bit
ディテクタ PD, PMT, TPA PD, PMT, TPA PD, PMT, TPA
A closer look at pulseCheck NX (APE)
◆pulseCheck NX の操作について、クイック操作ガイド
◆FROGオプション
FROG (Frequency-Resolved Optical Gating: 第二高調波)はスペクトロメーター無しの場合、最も一般的な周波数分割された光学ゲーティング方法で、FROGにより完全なパルス特性評価が出来る。(FROGクリスタルモジュール、FROG平面鏡、FROG計測・評価ソフトウェア(クリスタル較正データ付))から構成されており、FROGクリスタルモジュール (420~2200nmで各種)の交換で広帯域に対応。
違うパラメータ(パルス幅⇔波長 )への変換も高度に制御されておりスムーズに可変可能。
特長
●スペクトル的・時間的なバンド幅や振幅の計測が可能
●時間領域でダイレクトサンプリングが可能
●高スペクトル精度<0.1nm
●パルス幅:20fs~6ps対応
●波長域:420~2200nm
◆PulseCheck NX-TPA-UV (TPA ディテクタ)
TPA(二光子吸収検出器)は紫外域 ( <400nm )のパルス幅計測用のディテクタで、クロスコリレーション無しで400nm以下の波長域測定が可能。
特長
●結晶角度チューニング不要
●TPA, PMT, PDディテクター切り替え可能
●TPA波長レンジ:340nm~400nm (250~400nm オプション)
●測定パルス幅 :20fs ~3.5ps
◆PulseCheck-TypeⅡ (PDディテクタ)
高コントラストオートコリレーション機能による、高ダイナミックレンジ計測により、時間的なパルスの状況や性質を知ることが可能。
特長
●強度短パルスやそれらのサテライトパルス、ペデスタルなどを計測
●コントラスト比>60dB の高ダイナミックレンジ計測が可能
●超精密なディレイ結果
●全自動の位相適合
●NIST証明による較正
●すぐに使用できるソフトウェアとUSBインタフェース
●波長レンジ: NIR 700~1200nm
●パルス幅: <20fs ~35psまで測定(20fs~400psオプション有)
高コントラストオートコリレーション機能(Log表示)
標準のオートコリレーション機能(linear表示)
◆pulseCheck SM2000
pulseCheck SM2000は、ステッピングモーター型のpulseCheckで、スキャニングレンジが従来の3 倍に拡張し、スキャン速度も大幅にアップしており、100fs のショートパルスから500ps までのロングパルスに対応出来る。新開発の高パフォーマンスコントローラが高度に機器本体に集積されておりとても便利。
特長
●スキャンレンジ: 200nm ~ 12μm , <100fs ~500ps
●スキャン速度: 120ps/s
●最大入力: 1W 又は 10μJ
●PMT,PD, 並びにTPA の切替えが可能
●高性能TCP/IP リモートコントロール 及び 高精度・高速データ処理
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