S-waveplateは、UV溶融石英ガラスのバルク内で形成される特殊構造の波長板で、リニアー(直線 )偏光の入射光をラジアル偏光/アジマス偏光に変換することが可能。
また円形ビームを光渦ビームにすることができる。
特長
- リニアー偏光をラジアル 又はアジマス偏光に変換可能
- ラジアル偏光ビームはN/A>0.9までの大きなレンズでも小さなスポットに集光可能
- 円形ビームでも光渦を生成できる
- 高ダメージ閾値(液晶に比べて100倍)
- 高い透過率(波長やコーティングによる)
- <15mmの大口径が可能( 6mm口径標準)
- 裂けたり分割する心配がない
- 波長: 488/515/532/632/800/1030/1064/1550nm (コーティングやカスタム有り)
用途
- 超解像度の光学顕微鏡、誘導放出抑制 (Stimulated Emission Depletion: STED) 顕微鏡
- マイクロマシニング
- レーザ加工における効率を上げる
- 光ピンセットに使用して光トラップ効率を上げる
- 高アスペクト比のチャンネルを有するマイクロドリリング
- シリンドリカル ベクトル ビームの生成
- 複数の粒子トラッピング
- ラジアル偏光素子を生成するためのキャビティ内の要素
- 高次のポアンカレ球における偏光評価
- 新しい光学材料の技術開発

*直接偏光のガウスビームをS-waveplateに入射するとラジカル/アジマス偏光の強度分布から違った角度のラジカル/アジマス偏光ビームが得られる
直線偏光 S-waveplateラジカル/アジマス偏光 アジマス偏光90°

ラジアル偏光0°
*白い矢印が透過方向を示している

ラジアル偏光 アジマス偏光
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